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勉強会 今に生きる近江商人の理念を学ぶ  

掛け軸説法 「勉強に一番よく効くお説教」

近江商人の経営理念「三方よし」等の解説と映像による講演会が2月6日(土)午後1時30分から松下資料館で開かれ参加してきました。松下資料館の呼びかけに、関西地区の奈良PHP友の会、PHP友の会チャレンジ、松下哲学研究会、PHP友の会ぽけっと、兵庫PHP研究会、PHPハートフル滋賀・きぬがさ等から多くの会員が出席しました。この日の講師は近江商人博物館 学芸員の上平千恵氏と近江商人 塚喜商事㈱社長 塚木喜左衛門氏。

近江商人の行商は、他国で商売をし、やがて開店することが本務であり、旅先の人々の信頼を得ることが何より大切であった。そのための心得として説かれたのが、「売り手よし、買い手よし、世間よし」の「三方よし」です。取引は、当事者だけでなく、世間の為にもなるものでなければならないことを強調した「三方よし」の思想は、時を越えて今日の商道徳として伝えられてきました。

江戸時代初期から発祥した近江商人たちは、はじめ行商からスタートし、やがて舟や牛馬を使って大規模な卸売りを行うようになります。特筆すべきは、たくさんの産物を他の地域で商うだけでなく、各地域の産物を仕入れ、よく売れる地域で商うという「諸国産物廻し」であったといわれます。                            
その経営理念と手法は現代にまで伝わり、伊藤忠商事や丸紅飯田、東洋紡、日清紡、日本生命といった巨大商社や企業を産みだしてきました。まさに日本の経営の原点と言っても過言ではない理念であったと思われます。そしてその理念として「薄利多売」して消費者に利し、また儲けも世間のおかげの印として社会貢献・寄付をしてきたと言われました。                                              
こうした理念から生まれたという講師の塚木喜左衛門氏宅に伝わる「三代の図」の紹介(写真下)がありました。それは一幅の掛け軸でした。言葉で教えるのでなく、絵(掛け軸)で説教する独特の説教法です。
                         
「一番下の絵は真っ黒になって働いている創業者の絵」です。「真ん中の絵は、仕事をしないで自分の愉しみごと(茶の湯)にうつつをぬかしている二代目の姿」。一番上の絵は三代目になって赤犬に吠え立てられ逃げる浮浪者の姿。お前も怠けているとこの三代目のようになってしまうぞ!」という意味があるのだそうです。                 
                      
「勉強に一番よく効くお説教」として、大切に保管されているものを、本日は持参して見せていただきました。講演が終了後は展示されている資料とビデオを視聴してそれぞれ帰路につきました。 (小澤弘道記)

IMGP4974.JPG
近江商人の代表的な日野商人の資料より
IMGP5006.JPG
「三代の図」の掛け軸

更新日時: 2010年02月07日 23:36