カレンダー
2011年12月
1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31

勉強会 小松PHP友の会

「立志に学ぶ」
小松PHP友の会 会長 潮津 勇

「小松PHP友の会」の会長の潮津さんに、今日の世
界的経済不況について、またこのような折りに松下幸
之助に学ぶべきことなどをお話しいただきました。


世界には6千兆円の資金が、自らの増殖のため
投資先を探してさまよっているという。今までの
投資先は、アメリカの住宅ローンを債券化し、こ
れに高い金利をつけて売り出した証券で、“さま
よい資金”が増殖を図っていた。しかし、当初安
全視されていたこれらの証券の信頼性が崩れた
途端、世界の金融市場から“さまよい資金”が一
斉に引き上げられたのだ。アメリカ発の金融危機
の始まりである。
おかげで世の中は急激な経済不況に陥ってい
る。平たく言えば、私の商売、私の企業に昨日の
ような注文がこないのである。なぜ注文がこない
のか。モノやサービスを注文する人の心が萎縮し
たからである。ではなぜ心が萎縮したか。お金の
流れが悪くなったからである。それならお金の流
れをよくすればよいではないか。その通りである。
ここまでは、誰もが考える解決方法である。しか
も他人依存型のそれである。
確かに、このような世界規模の不況には、一個
人または一企業では対処できない。しかし、世の
中が不況というときは、いつの世においても、こ
ういう大きな歯車の減速を内容とするものであ
る。そうであれば、他人事とばかりに愚痴も言っ
ておれまい。
世の中の経済は、個人の営業もしくは法人企業
の活動で成り立っている。従って、それぞれが自
らの創意と工夫を持って、営業・企業活動に努力
して、少しでもお金の流れをよくすることを心が
けたならば、経済が活性化することは間違いない。
松下翁がかつて「ダム経営」について講演し、
その後の質疑応答で、その具体的方法について聞
かれ、「まず願うことですな。願わないとできませ
んな」と答えたそうである。誠に簡単な答えであ
る。しかし、翁は、この言葉の中に、何事を始め
るにも、強い願い、強い志を立てなければ事は成
就しないと言いたかったのであろう。
翁の教えに従えば、この不況の中で、我々は何
を願い、何をしようとするのか、自らが考え決断
し、それに向かって命を賭けるほどの強い志を立
て、努力をしなければなるまい。世の繁栄の一端
を担うものとして。
簡単な一句の言葉の中には、諸事万般へ通じる
真理が含まれているという。しかし、「易きこと三
歳の童子にも解れど、行なうとなれば八十歳の老
翁にも難し」ということわざがあることを忘れて
はならないと思う。


会長の潮津 勇さん
潮津さん写真.JPG


(『PHP Business Review』第36号2009年3.4月号、
 PHP経営者友の会インフォメーションより、
 事務局にてアップしました)

更新日時: 2009年03月19日 09:31