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【特集】PHP研究員による 相手に伝わるコミュニケーション・ミニ講座

★第五回 日ごろの関係づくり★

                  PHP総合研究所 主任研究員 三崎 美津江
                             専門分野 【 臨床心理 】
                  http://research.php.co.jp/staff/misaki.html


 今回は、コミュニケーションの土台である、相手との関係について考えてみましょう。相手との関係は、伝わり方を大きく左右します。たとえば、上司がきつい言い方で部下を叱っても、部下との信頼関係が築けていれば、部下はそれをしっかりと受け止めてくれるでしょう。ところが、信頼関係ができていない部下は、上司からの強い叱責を、「自分が嫌いなのだ」などと誤解してしまうこともあります。夫婦や親子の間でも、信頼関係の欠如が、伝わらない最大の原因になっていることもよくあります。そうしたことに心あたりのある方は、伝え方を工夫する前に、日ごろの関係づくりに努めてみてはいかがでしょうか。

●言葉をかける
 関係づくりの第一歩は、とにかく言葉をかけることです。あいさつはもちろんですが、ちょっとしたことで構わないので、できるだけ言葉をかけましょう。そして、用事があるときだけ会話をするのではなく、雑談もするようにしてみてください。雑談はムダだと言う人がいますが、けっしてムダではありません。人は他愛ない会話を通じて、相手に親近感を抱きます。親近感を抱くのは、二人の間の心の距離が近くなった証拠です。心の距離が近ければ、いざというときの大事な話も相手に伝わりやすくなるのです。

●相手を理解する
 こちらから言葉をかけるだけでなく、相手を理解することも、関係づくりには欠かせません。「何度言っても伝わらない!」と嘆く前に、どれだけ相手のことを理解しているのか、立ち止まってふりかえってみてください。たとえば、相手からすると、あなたはどのように映っていますか? あなたのメッセージは、相手にはどのように伝わっていますか? あなたが相手を理解したとき、相手のほうも、「(あなたに)わかってもらえた」と感じます。人は自分のことを理解してくれる人の言うことなら、すすんで耳を傾けようとします。しかし、自分のことを理解してくれない人の言うことには、はじめから耳をふさいでしまうこともあるのです。

更新日時: 2009年05月14日 17:11