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【特集】PHP研究員による 相手に伝わるコミュニケーション・ミニ講座

第二回 相手は話を聴ける状態か

                  PHP総合研究所 主任研究員 三崎 美津江
                             専門分野 【 臨床心理 】
                  http://research.php.co.jp/staff/misaki.html

 こちらがどんなによい伝え方で話をしても、相手が話を聴ける状態になっていなければ、相手には伝わりません。今回は、相手の状態について考えてみましょう。

●話をするタイミングを選ぶ
同じ話をするのでも、相手が話を聴ける状態のタイミングを選ぶことで、ぐっと話が伝わりやすくなります。みなさんも職場の人に対してはタイミングを選んで話していると思いますが、相手が家族となると、タイミングを選ばずに話していることが多いのではないでしょうか。相手が家族であっても、やはりタイミングを選んで話したほうが効果的です。たとえば、家族どうしの会話では、感情的になってしまうことがよくありますが、相手が感情的になっているときには、こちらがどんなに正しいことを言っても、相手の耳には入っていきません。そんなときは、先に聞き役にまわって、相手の感情が落ち着くタイミングを待ってから伝えるほうが得策です。

●配慮する言葉かけから
相手に話をしようとする際には、「今ちょっといい?」、「途中なのにごめんね」、「忙しいところ申し訳ない」など、相手に配慮する言葉から伝えましょう。これはマナーの一つとも言えますが、相手が話を聴ける状態をつくるためのコツでもあります。こちらがいきなり話し始めると、相手は不意打ちを食らったような印象を受けます。キャッチボールでも、背中を向けている人に、いきなりボールを投げたりはしませんよね。それと同じです。配慮する言葉かけには、相手の肩をトントンと叩くような効果があるため、相手が自然に意識をこちらに向けてくれるのです。

●相手が子供の場合の工夫
子供は何かに集中していると、とても話など聴ける状態ではありません。「宿題やったの?」「手伝って」などと話しかけても、まったく聞えていないのです。相手が子供の場合は、実際に肩を叩いたり、子供の視界に入って話しかけたり、こちらに呼んでから話したりするなど、話が聴ける状態をつくる工夫が必要でしょう。

更新日時: 2009年02月16日 08:38